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「廉価機種でクラスタ・ストレージのパイを広げる」,Isilon Systemsのソフトウエア・エンジニアリング担当副社長複数台のファイル・サーバーをインターコネクトでクラスタリング接続するというアイディアを用いたNASが,米Isilon Systemsが開発した「Isilon IQ」である。2006年12月に株式公開を果たした同社のソフトウエア・エンジニアリング担当副社長のPaul Rutherford氏に,2007年からの製品展開について聞いた。 ---2006年の実績と2007年のトピックを教えて欲しい。2006年は大躍進した。新規顧客は100以上に上る。このうち日本と韓国の合計が15%弱ある。2006年10月には高機能化を果たした新版のOneFSを出荷した。28項目に渡って申請していた特許のうち,もっとも重要な項目であるファイル・システムのコア技術で特許を取得できた。2006年12月15日には株式公開を果たし,1億ドルを調達した。 2007年に入って最初のアナウンスは,現行の製品ラインとは異なる製品ラインを発表したことだ。米国で1月22日に発表した「Isilon IQ 200」(IQ 200)だ。日本では2007年1月29日に発表する。クラスタ・ストレージのエントリ機種という位置付けだ。 ---IQ 200の特徴を教えて欲しい。IQ 200を一言で言えば,Isilon IQ 1920/3000/6000など現行の上位機種「IQ 1000シリーズ」のソフトウエアはそのままに,ハードウエア性能を簡略化してコンパクト化を図った低価格製品だ。IQ 200を投入する目的は,より多くの顧客にクラスタ・ストレージを使ってもらうこと。従来であれば高額なために導入をためらっていたユーザーにも,手の届く価格になる。米国ではすでに15社に対して50台を出荷した。 IQ 200は高さ1Uのラックマウント型であり,現行の1000シリーズの高さ2Uから見て半分のサイズだ。搭載するソフトウエアや内部のマザーボードやCPUといったハードウエアは現行機種と同一だ。両者の相違点は,搭載するディスク本数を12本から4本へと減らしたことと,インターコネクトをギガビット・イーサネット専用としたことだ。現行機種で標準で選べるインターコネクト技術のInfiniBandは使えなくなっている。 ---そもそもクラスタ・ストレージは,データ転送の性能とディスク容量が相反するという点に着目し,ディスク容量が異なる複数の製品を用意していた。ディスクを搭載せずに純粋にクラスタの性能を高めるためのCPUパワーを提供するだけのノードも用意していた。IQ 200はこうした流れの中にある製品ではないのか。確かにIQ 200のソフトウエアやマザーボードは現行の1000シリーズと共通だが,異なる製品ラインと位置付けている。IQ 200を現行の1000シリーズと同一クラスタに混在させる運用はできない。IQ 200はIQ 200同士の間に限ってクラスタを構成できる。最小3ノード(台)から,最大24ノードまで拡張できる。ディスク容量は,3ノード時に6Tバイト,24ノード時に48Tバイトになる。 実は,ディスク容量だけを見れば,IQ 200は1ノード2Tバイトであり,1000シリーズ中でデイスク容量がもっとも少ないIQ 1920と同じである(IQ 1920は,ディスク容量が1000シリーズ中で最も少ないため,データ転送速度がシリーズ中で最速となる)。ディスク容量はIQ 1920とIQ 200とで同一だが,きょう体内のディスク本数はIQ 1920の12本をIQ 200では4本へと減らしている。このため,IQ 1920と比較して性能は落ちている。スループットで20%,トランザクション性能で50%遅くなる。 ---ソフトウエアでは,2006年10月にOSの新版やスナップ・ショット機能,ラウンド・ロビンではないインテリジェントな負荷分散機能を出荷するなどブラッシュ・アップを図っている。一方で,ハードウエアはIntel Xeon(3.2GHz)のPCサーバーのままだ。個人的な展望だが,CPUのマルチコア化やマルチプロセッサ化により,単一のノードそのものをSMP(Symmetric Multi-Processing)にする。Isilon IQはシェアード・ナッシングのクラスタであるため,ノードをまたがるSMPにする必要はないが,単一ノードの性能は高めるつもりだ。 最新ニュース記事一覧へ >>
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