Beryllの効果。ギザギザに見えるが,実際は滑らかに動くという
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KNOPPIX5.1.1 CD/DVD 日本版のデスクトップ
KNOPPIX5.1.1 CD/DVD 日本版のデスクトップ
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 独立行政法人 産業技術総合研究所(産総研)は1月25日,CD/DVDから起動するLinuxの新版「KNOPPIX5.1.1 日本版」を公開した。5.1.1では3Dデスクトップをサポートした。また起動可能なUSBメモリーを作成するツールも実験的に収録した。約半年ぶりのリリースとなる。

 KNOPPIXはドイツのKlaus Knopper氏がDebianをベースに開発しているCD/DVD起動Linuxで,産総研が日本語化や改良を行っている。

 3Dデスクトップの実現にはberylとemeraldを採用している。

 mkbootdevはUSBメモリーにシステム・ファイルを作成し,起動可能なUSBメモリーを作成できる。英語だが,メニューで対話的に選択していけば作成できる。syslinux, kernel, miniroot, cloop fileをUSBメモリーに書きこむ。

 KNOPPIXではUNIONFSにより,CDやDVD上で,見かけ上データを書換えできるようにしていたが,5.1.1ではUNIONFSからAUFSに変更された。AUFSは日本人がメイン開発者となっている。

 また,起動の高速化措置も行われた。cloop 2.05にブロック・バッファリング機能が加わったほか,日本語版ではLCAT(Live CD Acceleration Tool kit)を適用することでさらに高速化されているという。

 KNOPPIX5.1.1 CD/DVD 日本版は,産総研のKNOPPIXのページからダウンロードできる。