HHKB Lite2 for Mac
HHKB Lite2 for Mac
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 プログラマ向けキーボード「Happy Hacking Keyboard」(HHK)を出荷するSIベンダーのPFUは,色をMacintosh(Mac)に合わせたMac専用のコンパクト・キーボード「HHKB Lite2 for Mac」を,2007年1月25日に販売開始した。価格はオープンだが,PFUの直販価格は6300円。販売目標は,今後2年間で2万台。

 HHKB Lite2 for Macは,同社が出荷中のコンパクト・キーボード「Happy Hacking Keyboard Lite2」のMac専用版。キー・トップにMac専用の刻印を施し,EjectキーなどMac固有のキーを装備する。Mac上で動作する専用のドライバ・ソフトウエアを同こんしており,MacOS 8.6以降で利用できる。Macとの接続インタフェースはUSBである。ベースとなったHHKB Lite2同様に,USBハブ(2ポート)を備える。

 キー配列は,英語配列と日本語配列(かな無刻印)の2種類を用意した。Macが採用している独自の白系統の色とすることで,機材の統一感を演出している。

 なお,HHKは,東京大学名誉教授である和田英一氏とPFU研究所による共同研究の成果として生まれた製品で,高度な技術を持つプログラマ(ハッカー)が自由自在に(ハッピーに)使いこなすための工夫を凝らしたキーボードである。特徴は,キー・ピッチやキー・ストローク,打鍵感などに注力している点と,よく使うキーだけを残してコンパクト化を図りつつ,使いやすいキー配置にしている点である。

 Mac専用版の追加により,受注生産品を除くと,製品ラインは3つに増えた。上位機種のHappy Hacking Keyboard Professional2は,東プレの静電容量無接点方式を採用して接点を無くすことにより,バネの圧力だけを指に感じる理想的な打鍵感を持つ。プログラマに向く。下位機種のHappy Hacking Keyboard Lite2は,メンブレン・スイッチをゴムのキャップで押す構造を採る普及品である。接続コードは本体固定式。上位機種が備えないカーソル・キーを持つなど,よりライト・ユーザーに向く製品である。今回のMac専用機種は,下位機種をベースとしている。