「Windows XP Home Edition」「同Media Center Edition」のサポート期間。マイクロソフトはサポート終了日を「四半期終了日の直後の月例更新プログラムのリリース日」と決めているため、サポート期間は2014年4月8日までとなる
「Windows XP Home Edition」「同Media Center Edition」のサポート期間。マイクロソフトはサポート終了日を「四半期終了日の直後の月例更新プログラムのリリース日」と決めているため、サポート期間は2014年4月8日までとなる
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Windows XPのサポート延長を説明するジェイ・ジェイミソンWindows本部長
Windows XPのサポート延長を説明するジェイ・ジェイミソンWindows本部長
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提供されるサポートの内容
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 マイクロソフトは2007年1月25日、「Windows XP Home Edition」および「Windows XP Media Center Edition」のサポート期間を2014年4月まで延長すると発表した(発表資料)。日本市場からの強い要望を受け、全世界的な期間延長を決めたという。

 マイクロソフトの製品は、ビジネス向けか一般消費者向けかによってサポート方針が異なる。両者に対して実施されるのが、「メインストリームサポート」。これは、無償/有償の電話サポート、セキュリティを含むさまざまな修正プログラムなどを提供するものだ。発売日から5年間、もしくは次期製品の発売から2年間、のどちらかのうち、長い方が適用される。ビジネス向け製品には、これに加えて最短5年間の「延長サポート」が設けられている。延長サポートでは、セキュリティの修正プログラムや有償の電話サポートなどが提供される。

 Windows XP Home EditionおよびMedia Center Editionは、一般消費者向け製品に該当するため、本来適用されるのはメインストリームサポートのみ。期間はWindows Vistaの発売から2年間とされていた。このため「パソコンを最近購入した人からは、そのサポートで本当に十分なのかどうかという問い合わせが多く寄せられた」(同社のジェイ・ジェイミソンWindows本部長)。そこで、ビジネス向け製品と同じく5年間の延長サポートを提供することに決めたという。なお、サポート対象となるのは、Service Pack2を適用済みの製品のみであることには注意が必要だ。

 ビジネス向け製品であるWindows XP ProfessionalおよびWindows XP Tablet PC Editionについては、サポート方針の変更はなし。従来通り、2014年4月までの延長サポートを実施する。

Service Pack3も提供の可能性あり

 Windows XPには2008年前半にService Pack3提供の計画もある。「計画はあくまでも予定に過ぎないが、本当にService Pack3をリリースした場合には、Service Pack2もいずれサポート対象外になる可能性がある」(同社)。同社はService Packをリリース後、それより一つ前のバージョンのService Packのサポート期間を最短で12カ月と決めているためだ。ただService Pack3がリリースされたとしても、サポート期間に変更はないという。

 一般発売を間近に控えるWindows Vistaにも、「Home Basic」「Home Premium」という一般消費者向けのエディションが存在する。これらのサポート期間については「今はまだ説明できる段階にない。将来の状況を見て判断する」(ジェイミソン氏)という。またXPのサポート期間延長がVistaの売れ行きに影響をもたらす可能性もあるが、ジェイミソン氏は「今回の決定はVistaの販売に対してポジティブな影響を与える。当社がユーザーからのフィードバックをきちんと受け止めていること、セキュリティの重要性を理解していることを、顧客が感じ取ってくれるからだ」と語った。