OpenOffice.orgは,オフィス・アプリケーション文書向けファイル形式OpenDocument Format(ODF)用の操作ツール開発プロジェクト「OpenOffice.org ODF Toolkit」において,ODFファイルを操作できるAPI「ODF Toolkit」の開発に取り組んでいる。米Sun Microsystemsの技術者であるJuergen Schmidt氏が米国時間1月23日,同社のブログ「GullFOSS:OpenOffice.org Engineering at Sun」への投稿で紹介した。

 ODFは,XML関連の標準化団体Organization for the Advancement of Structured Information Standards(OASIS)がOASIS標準(OASIS Standard)として承認したオフィス・アプリケーション向けファイル形式。ISO標準でもある。

 ロイヤリティ・フリーの仕様で,テキスト,スプレッドシート,チャート,グラフィカル文書向けに,単一のXMLスキーマを用いる。HTML,SVG, XSL,SMIL,XLink,XForms,MathML,Dublin Coreといった既存の標準規格に準拠する。オープンソースのオフィス・スイート「OpenOffice.org」や,Sunの「StarOffice」,KDEプロジェクトの「KOffice」,米IBMの「Workplace」などが採用している。

 ODF Toolkitプロジェクトが開発中の「ODF Toolkit」のAPIを利用すると,ODFファイルの読み書きが可能なアプリケーションを容易に開発できるようになる。

 Schmidt氏によると,同APIは「Universal Network Objects(UNO)」と呼ばれる技術を採用しており,さまざまなプログラミング言語で利用することが可能という。

[Schmidt氏の投稿]