Entrance DS2000V
Entrance DS2000V
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 三菱電機は,同社が開発するオフコン「Entranceシリーズ」の最上位機「Entrance DS2000V」の受注を,2007年1月25日に開始する。社内に分散する業務サーバーの統合などの需要に向く。製造/販売/保守は三菱電機インフォメーションテクノロジー。価格は,2億1000万円から。販売目標は,Entranceシリーズ全体で年間1500台。

 Entrance DS2000VはCPUをデュアルコア化したほか,シリーズで初めてサーバー仮想化技術を搭載した。これにより,1台のDS2000V上で複数のOSを並列動作させられる。従来は,業務処理量が多い場合などに端末への応答が遅くなる場合があったが,並列処理により業務処理性能の劣化を抑えた。従来の最上位機「DS 880r」と比べ2倍にあたる2560台までの端末を接続できる。

 さらに,個々の業務システムをサービスと見なして全体のシステム構成を変更しやすくするSOA(サービス指向アーキテクチャ)のためのミドルウエアを搭載した。ESB(Enterprise Service Bus)やデータ交換ソフトといった通信ソフトのほか,業務アプリケーション開発用の独自言語プログレスIIで開発した業務をSOA化する機能を備える。アプリケーション・サーバー機能やデータベース管理システムも搭載する。

 主な仕様は以下の通り。OSは独自OSの「DP-UX」またはWindows Server 2003。プロセッサとして,米Intel製デュアルコア版のXeon(3GHz)を2個搭載。メインメモリー容量は標準で2Gバイト,最大で24Gバイト。ディスクは,標準で810Gバイト,最大で3.5Tバイトの専用ストレージ・ユニットを1台接続可能。消費電力は4860ボルト・アンペア。外形寸法は,幅600×奥行900×高さ1856ミリ・メートル(19インチ・ラック・マウントで高さ36U)。重さは500キロ・グラム。