ベター・バイ・デザインのステッカー
ベター・バイ・デザインのステッカー
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2007年半ばに投入予定のクアッドコアCPU「Barcelona」
2007年半ばに投入予定のクアッドコアCPU「Barcelona」
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 日本AMDは2007年1月24日、2007年の事業戦略を発表した。重点項目の一つとして「ベター・バイ・デザイン」を挙げ、ユーザーの選択肢拡大を強調した。

 ベター・バイ・デザインとは、競合するインテルのプラットフォーム戦略に対抗する取り組み。インテルのモバイルパソコン向けプラットフォームのブランド「Centrino」のように、CPU、チップセット、無線LANチップをすべて自社製でそろえたパッケージとして販売するのではなく、多様なチップセットメーカーや無線LANチップメーカーの製品を組み合わせることで消費者の選択肢が広がるとしている。

 ベター・バイ・デザインを採用したパソコンには、各部品がどのメーカー製になっているかが分かるよう、専用のステッカーを張り付ける。

 2007年半ばにはCPUコアを4つ搭載するクアッドコアCPU「Barcelona」(バルセロナ:開発コード名)をサーバー向けに投入する。現時点で時期は未定だが、デスクトップでもBarcelonaの投入を予定している。CPUの製造プロセス技術については、現在独ドレスデンの工場「Fab 36」で90nmプロセスから65nmプロセスへの移行を進めている。Fab 36では2007年第1四半期に65nmプロセスで製造されたCPUの数が90nmプロセスで製造された数を上回るという。さらに微細な45nmプロセスへの移行は2008年半ばを予定している。