大手インターネット接続事業者(ISP)など7社が中心となり、情報セキュリティの対策を啓蒙する活動「みんなで『情報セキュリティ』強化宣言! 2007」を始める。政府のIT戦略本部下にある情報セキュリティ政策会議が「情報セキュリティの日」として制定した2007年2月2日を起点に、2月末日まで集中的に告知活動を実施する。2008年にも同様の活動を計画している。

 今回の活動の一つが、コミュニティ・サイト(http://www.netanzen.jp/)の運営である。同サイトを通じて、セキュリティを確保するための技術や手法を共有する。このほか、共通のロゴを活用するなどして、セキュリティ対策の重要性を呼びかける。具体的な技術や規格を策定するものではないという。

 今回の活動の発起人はインターネットイニシアティブ(IIJ)、NECビッグローブ、NTTコミュニケーションズ、ソフトバンクBB、トレンドマイクロ、ニフティ、マイクロソフトである。7社は、今回の活動に合わせて情報セキュリティ対策推進コミュニティ 運営事務局を設立した。事務局長を務めるのは、マイクロソフトのチーフセキュリティアドバイザーを務める高橋正和氏である。

 同事務局は、1月24日から2月20日まで今回の活動に参加する企業・団体を募集している。2月6日には参加団体と報道機関などを集め、東京都内のホテル「グランドハイアット東京」でキックオフ・ミーティングを開催する。