米News傘下の米Fox Interactive Media(FIM)が運営するソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)「MySpace.com」は米国時間1月22日,スパム業者Scott Richter氏を提訴したことを明らかにした。米スパム対策法(CAN-SPAM Act)をはじめとするスパム防止連邦法およびカリフォルニア州法に違反したとして,1月19日にロサンジェルスの連邦地方裁判所に訴訟を申し立てた。

 MySpaceによると,Richter氏とその仲間はMySpaceユーザーのアカウントを無断で使用し,2006年7月から12月にかけて,数百万通におよぶ販売サイト広告メッセージをこれらアカウントから送信したという。Richter氏自身でアカウントを不正取得したほか,他者からアカウントのリストを不正入手したとみられる。

 MySpaceは,同氏とその仲間に対してMySpaceサイトの恒久的使用禁止と損害賠償を求めている。

 ちなみにRichter氏はかつて米Microsoftにスパム行為で訴えられたことがあり,2005年に,700万ドルの損害賠償支払いと「電子メール業を根本的に見直す」条件で和解が成立している(関連記事)。

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