米IBMは米国時間1月22日,企業向けのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)プラットフォーム「Lotus Connections」を発表した。企業ネットワークを通じた情報収集および交換を効率化し,現在進行中のプロジェクトに同様の関心を持つ社員同士をつなぐ環境を構築する。

 主要な5つのコンポーネント「Activities」「Communities」「Dogear」「Profiles」「Blogs」により,ニーズに応じて社員同士が即座に接続し,新たな連携を立ち上げることができる。専門知識を持った別の社員とやりとりし,意見を交換するといったことが簡単に行える。「既にほかの社員が試行錯誤したアイデアや情報にアクセスするため,効率的に作業を進め,作業品質を高めることができる」(IBM)。

 Lotus Connectionsは「Microsoft Active Directories」に対応し,ATOMやRESTなどの標準に対応する。2007年前半に出荷する予定。

 また同社は,「Lotus Notes and Domino 8」(開発コード名「Hanover」)の公開ベータ版を2月にリリースすることも明らかにした。その後,2007年半ばに正式版を投入する予定。新版はODFドキュメント・エディタ機能やRSSエディタ機能を備えるほか,アプリケーションのマッシュアップも可能。

 そのほか,同社がフロリダ州オーランドで開催中の「Lotusphere 2007」で発表した主な内容は以下の通り。

・Eclipseベースの統合コミュニケーション・ツール「Lotus Sametime」の最新バージョン「7.5.1」を2007年第2四半期初頭にリリースする。ビデオ・チャット機能を追加し,Microsoft OutlookおよびOfficeとの統合を実現した。

・“Web 2.0的”なコンテンツ共有を可能にするアプリケーション「Lotus Quickr」を2007年前半に利用可能とする。主要なデスクトップ・アプリケーションを組み合わせるための各種コネクタを提供する。

・米Linden Labの仮想世界オンライン・ゲーム「Second Life」内で,1月23日よりカンファレンス「Lotusphere Complex」を開催する。

発表資料(1)
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発表資料(3)
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