大学向けデジタル・エンタテインメント・ネットワークを手がける米Ruckus Networkは,同社の音楽ダウンロード・サービス「Ruckus」を全米の大学生に無料で提供する。同社が米国時間1月22日に明らかにした。同社はこれまでRuckusを同社と契約関係にある大学のみに提供していたが,今後は「.edu」ドメインのメール・アドレスを持つ学生なら,だれでも自由に利用できる。

 Ruckusは大手レーベルや独立系レーベルとライセンス契約を結んでいるため,学生は210万以上の楽曲を合法的にダウンロードできる。また,同サービスが提供するSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)機能も利用可能。ユーザー登録するには,Ruckus.comサイトで「Join Ruckus」をクリックし,大学から割り当てられているメール・アドレスを入力すればよい。

 米メディア(New York Times)によると,ダウンロードした音楽はパソコンでしか再生できない。ただし月額料金4.99ドルを支払えば,「Windows Media」対応のポータブル・プレーヤに転送可能となる。

 なお「.edu」ドメインのメール・アドレスを持つ卒業生や大学職員は無料サービスの対象外となり,月額8.95ドルを支払う必要がある。

 同社は当初,大学にサービス料金を課していたが,20の大学しかサービスを利用していなかった。昨年,広告によって収益を得るビジネス・モデルに切り替えたところ,約100の大学が同サービスに参加したという。新サービスでは,大学が契約を結ぶ必要はなく,「.edu」ドメインのメール・アドレスを持つ学生ならだれでも利用可能となる。

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