交換対象となる液晶テレビ
交換対象となる液晶テレビ
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 アイ・オー・データ機器は、液晶テレビ2機種の一部製品に不具合が見つかったため、該当製品の無償交換を始める(ユーザーへの告知)。

 不具合のある製品は、背面に触れると感電する恐れがある。また、使用中に家庭内の漏電遮断器(ブレーカー)が作動し電源が切れる可能性がある。対象製品は「FTV-320H」と「FTV-321H」の一部ロット(製品情報)。2機種合計で1万台強が出荷されており、このうち2006年7~12月に出荷した368台が対象。また、同時期にユーザーからの依頼を受け修理した202台も、同様の不具合を引き起こす可能性がある。

 ユーザーが購入した製品が交換対象のロットかどうかは、製品の背面中央に記載されているシリアル番号を同社Webサイトで検索することで確認できる。また、ユーザーからの問い合わせと交換申し込みは、Webサイトまたは電話(TEL 0120-945113)で受け付ける。

 同社によると、原因は製造工程における管理ミス。「対象製品の製造時期に、製品の製造工程を一部変更した。その際に正しい製造工程が周知されず、工程変更後に誤った手順で製品を製造していた」(同社広報)。2機種とも台湾製だが、今回の不具合の原因となったユニットは国内の委託先工場で製造したものという。

 不具合への対応策として修理ではなく交換という手段を採る理由については、「修理となると販売済みの製品を一時預かる必要がある。その期間、製品のない状態でユーザーに待ってもらうか、代用品を手配するかという対応が必要になり手間がかかる。また、修理してもユーザーの不安を払拭できない可能性もあり、新品との交換とした。修理が困難だからというわけではない」(同社広報)としている。