富士通は、ハードウエアやミドルウエアなどの「プロダクト」づくりにかかわる技術者の能力を認定する社内資格制度を、今年4月から導入する。技術者に求めるスキルの明確化と高度な技術を持つ社員の育成強化、技術力の底上げなどが狙い。資格は人事・給与制度と連携させる。

 新設するのは「プロフェッショナル・プロダクト・エンジニア(PPE)認定制度」。プロダクト企画、アーキテクチャ開発、ハード・ファーム開発、ソフト開発、製造・生産技術、品質保証技術という六つのカテゴリを設け、それぞれ「P3」、「P2」、「P1」の3段階にレベル分けする。

 同社はこれまで、システム・エンジニア(SE)向けの「富士通プロフェッショナル認定制度(FCP)制度」を設けていたが、プロダクト担当技術者向けには資格がなかった。PPE制度の導入に併せて、FCP制度のカテゴリ/レベル分けや認定基準についても今年3月までに見直す。