NECは1月17日、米ナスダックから「NECが2006年3月期の米国証券取引委員会(SEC)向け年次報告書を2月28日までにSECに提出すること」を条件に、上場の継続を認める通知を受けたと発表した。

 NECは昨年10月2日までの期限内に、同報告書を提出できず、ナスダックから上場廃止の恐れがあると警告を受けていた。提出が遅れた理由は、同報告書作成に当たって米監査法人から、ITソリューション事業について複合契約の保守/サポート・サービスの価格設定が適正だと証明するデータの提出を求められたものの、その用意に時間がかかっているためだ。NECの申請に基づき、ナスダックの上場資格審査委員会がNECに対してヒアリングを実施し、今回の条件付きの上場維持が承認された。

 NECは「期限までの報告書提出に向けて引き続き努力していく」としている。