楽天は2007年1月17日、同社が運営する「楽天市場」の商品検索など4つのAPI(application programming interface)を公開した。APIを使えば、ユーザーが自分のサイトで楽天の商品情報を取得、表示できるようになる。サービス名は「楽天ウェブサービス」で、当面はベータ版として提供する。
公開したAPIは「楽天商品検索API」「楽天ジャンル検索API」「楽天商品コード検索API」「楽天書籍検索API」の4つ。楽天商品検索APIでは約1400万件の商品情報の取得が可能(共同購入、楽天スーパーオークション、楽天オークションの個人間オークション商品は対象外)。今後は「楽天DVD検索」「楽天CD検索」「楽天カタログ検索」「楽天トラベル施設検索」などに関してもAPIを公開する予定だという。
楽天ウェブサービスを利用する場合は、会員ID、デベロッパーID、アフィリエイトIDの3つのIDを取得した後に、使いたい情報を元にURLを作成する。ベータ版の段階では無償で利用可能。
楽天は2006年12月26日にAPIを特定の企業に限定公開し、関心空間やカヤックなどがAPIを利用して自社サイトに情報を付加したという。コミュニティサイト「関心空間」では、キーワードに関連した商品情報を、楽天のAPIを利用して表示。これまでも商品を楽天市場で検索できるようにリンクは貼っていたが、商品名などの付け方によっては商品が存在するのに検索でヒットしない場合があったという。APIを利用した情報の表示を付加することで、そうした問題を解消できたと説明した。