NTTは,次世代ネットワーク(NGN)のフィールド・トライアルの対象となる一般モニターの募集を1月18日から開始する。一般モニター向けのトライアルは,2007年4月から12月まで首都圏と大阪の一部地域で実施する予定で,NTT東日本エリア内で最大600人程度,NTT西日本エリア内で最大100人程度を募集する。

 フィールド・トライアルで一般モニターが利用できるサービスは,提供主体によって大きく4種類に分類できる。具体的には,(1)NTT東西地域会社が提供する光ブロードバンド・アクセス,テレビ電話,高品質IP電話,IP電話,(2)NTTコミュニケーションズが提供するハイビジョン映像配信と地上デジタル放送IP再送信,(3)NECビッグローブが提供するパソコン用のハイビジョン映像配信,(4)インターネット接続事業者(ISP)各社が提供するインターネット接続をである。サービスを利用するためのホーム・ゲートウエイ,高品位フレッツフォン,テレビ電話用接続機器,高品位IP電話機,セットトップ・ボックスは事業者などから無料で貸し出される。

 このほか,2006年12月に開設したショールーム「NOTE」で展示中の「ホーム・セキュリティ・コントロール」,「介護ヘルスケア」,「ユビキタス見守り」を,首都圏の一部施設で一般モニターに体験してもらう予定だ。

 一般モニターに応募するためには,(1)利用場所がトライアル実施エリアにあること,(2)トライアル期間中にサービスを日常的に利用すること,(3)NGNの機能検証やアンケート調査などに協力すること──といった条件を満たす必要がある。また,一般モニターはテレビ電話と高品質IP電話の通話料,ISPのインターネット利用料金を負担し,パソコンやIP電話で使用する電話機やハイビジョン対応テレビを自前で用意しなければならない。

 応募はNTT東西地域会社のモニター募集用ホームページ(NTT東日本エリアNTT西日本エリア)で受け付ける。募集の締め切りは2月16日午後5時。