米Verizon Communicationsは,同社がメイン,ニューハンプシャ,バーモントの3州で展開している固定電話事業部門を分離し,地域電話会社の米FairPoint Communicationsと合併させる。両社が最終合意に達したことを,Verizonが米国時間1月16日に明らかにした。

 取引総額は約27億1500万ドル。そのうち,10億1500万ドルはFairPoint株式としてVerizonの株主が取得し,17億ドルはVerizonが現金もしくは債権証券の形で受け取る。取引は12カ月以内に完了する見通し。

 Verizonは3州において,約150万のアクセス回線を管理し,約18万人のDSL顧客ユーザーと約60万人の長距離通話ユーザーを抱える(2006年9月30日時点)。

 合併完了後の新会社については,Verizonの株主が約60%を,FairPointの株主が約40%をそれぞれ所有し,経営権はFairPointが握る。米Verizon Wirelessおよび米Verizon Businessなどのサービス・製品は合併対象に含まれないため,Verizonが3州においても引き続き提供する。

 FairPointは合併後,3州の約3000人のVerizon社員を引き続き雇用するだけでなく,新たに約600人を採用する予定。また,12カ月以内にブロードバンド回線を強化し,事業の効率化および顧客サービスの向上などに力を入れる意向。

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