ITコンサルティング会社のDTWO Solutions(東京都港区)は、中国やインドに進出する中堅・中小ユーザー企業に特化した情報化支援サービスを今春にも開始する。「売上高100億~200億円の企業でも中国やインドなどに海外進出する。そうした現地法人のシステムをいかに最適な価格と納期で立ち上げるかを診断する」(デヴァダス・パラカル社長)。DTWOは2005年6月に、インド人のパラカル氏が立ち上げた。パラカル社長は、タタコンサルタンシーサービスやベリングポイントなどでSEやコンサルタント、管理職などを務めた経歴を持つ。

 国内ユーザー企業の海外拠点の情報化をテーマにしたコンサルティングサービスには、国産大手のITベンダーや米IBM、米アクセンチュア、インドのタタコンサルタンシーサービシズなど競合がひしめく。しかし、「中小・中堅クラスのユーザー企業が海外進出する場合、大手ITベンダーに相手にされないか、高額な情報化投資を余儀なくされる」(パラカル社長)。そこで、中堅・中小企業の中国・インドの現地法人向けに特化したコンサルティングを手掛けることにした。

 DTWOが提供するサービスの内容は、情報化企画の立案支援や中国・インドのITベンダーの選定支援、RFP(提案依頼書)の作成支援、プロジェクトマネジメントなどである。「私や社員の人脈を駆使すれば、日本では無名でも、技術力の高い中国・インドのITベンダーを見つけ出せる。それを提示できるのが我々の強みだ」。こうパラカル社長は自信を見せる。現在同社の社員数は15人。「今後1~2年かけて社員を50人に増やしたい」(パラカル社長)という。