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 ネオジャパンは1月16日,ユーザー・インタフェースに「Ajax(Asynchronous JavaScript + XML)」を採用したグループウエアの新版「desknet's with Ajax V2.0」を出荷した。

 特徴は,2006年7月に出荷した「V1.0」に比べて,画面操作をする際の応答性能を向上させたこと。Ajaxの画面表示を担当するJavaScriptの処理方式を見直すなどして,画面操作をしたときの応答時間を,2割ほど短縮させた。

 性能改善と合わせて,掲示板機能と会議室や備品などを対象にした設備予約機能の2種類の機能を追加した。これらの機能は,ユーザー・インタフェースがHTML版であるdesknet'sでは提供済みだったが,今回,Ajax版でも使えるようにした。新機能追加により,従来からのスケジュール管理機能,Webメール機能,アドレス管理機能の3機能と合わせて利用できる。

 Webメール機能や掲示板機能におけるユーザー・インタフェースも改良した。1画面が三つのフレームに分かれたレイアウトにした(写真)。

 例えば掲示板機能では,左端の縦長のフレームに,「未読」「既読」といった分類が表示されている。その隣に,二つのフレームが上下に並び,上のフレームには,掲示板の件名や登録者などの一覧が表示されている。その一覧表示されている1件をマウスなどで選択すると,その下にあるフレームに内容が表示される。

 一覧表示されている項目をマウスなどで選択していくと,その都度,下のフレームの表示内容が切り替わる。「Ajaxを採用することで,Windowsアプリケーションのような操作性を実現できる」とネオジャパンの中井敏博氏(プロダクト事業本部 企画部 課長)は説明する。HTMLベースのdesknet'sでは,掲示板の一覧表示されている項目の内容を閲覧しようとすると,そのたびに画面そのものが切り替わってしまう。Ajax版の掲示板機能では,こうした画面の切り替えを極力なくすようにした。

 desknet's with Ajax V2.0の価格は,5ユーザーの場合,5万7800円(税別)。この価格には,スタンダード版ライセンスと,Ajaxで実装したGUIを使うためのオプション年間ライセンスが含まれる。