民主党上院議員Dianne Feinstein氏(カリフォルニア州選出)をはじめとする4人の上院議員が,著作権保護に関する「Platform Equality and Remedies for Rights Holders in Music(PERFORM )Act」法案を再提出した。同氏が米国時間1月11日に明らかにした。ケーブル,衛星,インターネットを介したラジオ・サービスを対象にした法案で,ラジオ番組の録音や,放送された音楽の収集およびカスタム・ライブラリ作成などを制限する内容が盛り込まれている。

 Feinstein氏とともに同法案を提出したのは,Lindsay Graham氏(サウスカロライナ州選出,共和党),Joseph Biden氏(デラウエア州選出,民主党),Lamar Alexander氏(テネシー州選出,共和党)。

 4議員によれば,同法案は「ケーブル,衛星,インターネット経由で提供する“ラジオに似たサービス”(の条件)を公平かつ平等にすることが目的」という。「現在,各サービス・プロバイダによって異なるサービス料金が設定されており,音楽を使用する条件も様々だ。コンテンツ保護は,常に進化する技術についていけずにいる」(4議員)。

 同法案では,それらのサービス事業者に対し,デジタル音楽を配信する際に公正な市価を支払うことや,楽曲窃盗を防ぐための容易に導入可能なコスト効率の高い技術を用いることを義務づけている。

 ちなみに同様の法案が前回の議会で提出されたが,エレクトロニクス業界や消費者団体などの抗議を受け,否決されている(米メディア)。

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