NECは，SNMPマネージャ機能を基本とするネットワーク管理ソフトの新版「WebSAM NetvisorPro Ver.4.2」を，2007年1月16日に出荷した。新たにトラフィック分析機構である「sFlow」（RFC3176）の情報を取得して分析できるようにした。価格は，70万円（税別）から。販売目標は今後3年間で3000本。
WebSAM NetvisorProは，SNMP（Simple Network Management Protocol）マネージャ機能をベースとするネットワーク管理ソフトで，ネットワーク機器のコンフィグ・ファイルの管理と配信，SYSLOGによるログ情報の監視などの機能を持つ。新版では新たに，sFlow準拠のトラフィック・データを分析できるようにした。
sFlowとは，RFC3176で定義されたトラフィック分析プロトコル。各社が出荷しているネットワーク機器のインタフェースなどにsFlowエージェント機能が実装されている。WebSAM NetvisorProは，こうしたsFLowエージェントからトラフィック情報をもらうコレクタとなる。sFlowによって，特定のコンピュータ同士のエンド・ツー・エンドの通信においてアプリケーションごとの負荷情報をレポートするといった運用が可能になる。トラフィック情報を扱うプロトコルという意味では，米Cisco SystemsのNetFlowと同様の位置付けとなる。
WebSAM NetvisorProの稼働OSは，Windows 2000 ServerまたはWindows Server 2003。なお，sFlowデータグラムを受け取って分析する機能を持つソフトは，例えばネットワーク機器ベンダーが自社製品の管理用に出荷する例を含め，他にもある。
