米連邦捜査局(FBI)のインターネット犯罪苦情センター(IC3:Internet Crime Complaint Center)は米国時間1月7日,受信者の命と引き替えに金銭を脅し取ろうとする新たな詐欺メールが出回っていると警告した。FBIが米国時間1月9日に明らかにしたもの。

 問題のメールは,受信者を狙う殺し屋がいるとしたうえで,金を払えば殺人計画をキャンセルできるという内容。FBIの英国ロンドン支部が送信元であるかのように装っている。

 FBIによると,メールには「この件に関してある人物が複数の米国および英国市民を殺害したとして最近逮捕され,次の殺害目標として受信者の情報が見つかった」と書かれていたという。メールは受信者に対して,FBIのロンドン支部に連絡を取って捜査に協力するよう求めている。

 FBIでは,このようなメールを受信したらIC3に報告し,怪しいメールに受信者の個人情報が記載されていた場合は警察に相談することを推奨する。

 米メディア(CNET News.com)によると,この詐欺メールは,殺人計画のキャンセルには数1000ドルが必要で,迅速に電話番号を返信するよう要求しているという。

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