長野県の土木工事にかかわる電子入札システムで、1月9日に障害が発生し、業者からの入札を受け付けられなくなった。原因の詳細は調査中だが、「10日夜にはほぼ復旧し、様子を見ながら運用を開始している」(長野県)という。同県は、15日をめどに完全復旧を図りたい考え。9日と10日に入札の締め切りを迎えた案件は約80件あったが、締め切り日を16日に以降に延長した。

 同県がシステムの不具合に気づいたのは、1月9日午前10時ごろ、業者から「入札がうまくできない」との連絡を受けたためだった。年末年始にシステムの電源を落とし、1月4日に起動させたが、不具合が発覚した9日までシステムの改修作業などはしていないという。ただ、「入札書を格納する公証サーバーで使っているソフトウエアに不具合があったもようで、同システムを再起動するなどして復旧を図っている」(長野県)。電子入札を開始した05年7月以降、電子入札システム自体の不具合で、入札ができなかったのは初めてだという。