QuickSolution Express
QuickSolution Express
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 住友電工情報システム(SEI)は,ユーザー企業向けの文書検索エンジン専用装置「QuickSolution Express」を,2006年12月27日に発売した。出荷は2007年1月中。価格は,同装置が採用するOSであるWindows Server 2003のCAL(Client Access License)が5ユーザー分付属して480万円(税別),保守費用は3年間で120万円(税別)。CALを別途購入することで,最大50ユーザーまで利用できる。

 QuickSolution Expressは,検索エンジン・アプライアンス。住友電工情報システムが2006年8月に出荷したWindows環境向け文書検索エンジン・ソフト「QuickSolution Portal」の検索機能を流用する。きょう体は,データセンターなどのマシン室に設置するためのラックマウント型と,オフィス空間に設置するためのタワー型の2種類を用意した。

 企業向けの機能として,検索対象文書ごとにユーザー・グループによるアクセス権限を設定できる。ある文書の権限を設定しておけば,閲覧権限を持たないユーザーの検索結果に該当文書へのリンクが表示されない,という運用が可能となる。

 メンテナンスせずに運用できるようにするため,検索キーとなるキーワードは,辞書を用いず,文字列の出現頻度と出現集中度によって自動抽出する。その上で,表記の揺れを吸収した全文検索ができるという。キーワードの出現頻度や相関関係などを解析して関連文書をリストアップする「気づき検索」も用意した。

 全文検索の対象となるファイルは,ユーザーが日々の業務で用いる文書全般。具体的には,テキスト文書やCSV/XML/HTMLなどのテキスト・ファイルのほか,Word,Excel,PowerPointなどのオフィス文書,PDFなど。検索対象の文書数には制限がないが,検索対象ファイルの容量は,検索対象となるテキスト部分の合計で10Gバイトまでの制限がある。検索にかかる時間は,文書1000万件10Gバイトのテキスト・ファイルの場合で0.1秒としている。