写真1 通信・放送タスクフォースの設置を発表する菅総務大臣
写真1 通信・放送タスクフォースの設置を発表する菅総務大臣
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 菅義偉総務大臣は12月26日,通信・放送に関するタスクフォースを年明け早々にも設立することを明らかにした(写真)。

 タスクフォースでは,竹中平蔵前総務大臣が中心となって取りまとめた「通信・放送の在り方に関する政府与党合意」の進捗状況と,菅総務大臣が設置した「ICT国際競争力懇談会」に関して,大臣へ助言すると共に,政策立案に参画する。

 タスクフォースのメンバーは,「通信・放送の在り方に関する懇談会」(竹中懇談会)の座長を務めた東洋大学の松原聡教授を中心に5人で構成する。月2回の会合を開催し,うち1回は必ず大臣が出席するという。

 菅総務大臣はタスクフォース設立の狙いを,「通信・放送分野は複数の研究会で同時進行的に議論が進められており,すべてを把握するのが困難な状況にある。スピード感を持って取り組まなければならないテーマなので,タスクフォースを通じて直接議論したい」と語った。

 今後は,通信・放送に関するタスクフォースと第1弾として,地方自治や行革問題などについても同様の組織を設置する方針である。「総務大臣の仕事は非常に幅が広い。大臣に就任して3カ月が経過したが,すべての案件に目配りするのが難しい。それぞれの分野にタスクフォースを作って,大臣としての職責を全うできるようにする」と語った。

(山根 小雪=日経コミュニケーション

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