ニンテンドーDSやSkype専用端末などでは、MACアドレスの調べ方をWebページ上で紹介している
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 ライブドアは2006年12月26日より、自社が運営する公衆無線LAN接続サービス「livedoor Wireless」において、パソコン以外の端末での利用を想定しMACアドレスによる認証実験を開始する。

 「livedoor Wireless」は東京における山手線圏内に約2200個所のアクセスポイントを保有する公衆無線LAN接続サービス。アクセスポイントを電柱に設置しているのが特徴で、月額利用料は525円。ポータルサイト「livedoor」内コンテンツのみ利用できる無料接続もある。

 これまで、有料会員が利用する場合、livedoor WirelessのSS-IDをキャッチした後、Webブラウザーを立ち上げた後に出てくる認証画面でIDとパスワードを入力して認証する必要があった。今回新たに始めた実験では、MACアドレスによる認証を実施。MACアドレスはすべてのネットワーク機器に割り振られている固有の識別IDで、アルファベットと番号の組み合わせで12けたで構成される。このMACアドレス認証によって、Webブラウザーを搭載していないパソコン以外の端末でもlivedoor Wirelessを利用できるようになるほか、パソコンで利用する際も認証にかかる手間と時間を省略できる。事前に登録できるMACアドレスは5つまで。

 今回、ライブドアがMACアドレス認証を開始した背景には、携帯型ゲーム機、Skype専用端末、携帯電話といった、パソコン以外で無線LAN機能を搭載した端末が急増していることにある。現在、livedoor Wirelessは約1万2000人の有料会員がいるが、こうした非パソコンユーザーを取り込むことで会員増を狙っていくとしている。

 当分は試験サービスを続けていく考えで、「本サービス開始時にMACアドレス認証を有料にするかどうかは検討中」(ライブドア)。