三井物産系列のITベンダーであるネクストコムと三井情報開発(MKI)は12月21日、2007年4月1日付で合併すると発表した。新会社名は「三井情報」となる。存続会社はネクストコム。両社はともに東証2部に上場しているが、MKIは上場廃止となる。

 新会社の社長には、MKIの増田潤逸社長が就任する。ネクストコムの2006年3月期の連結売上高は443億2900万円、経常利益は31億2000万円。MKIは連結売上高は241億9000万円、経常利益は13億1000万円だった。社員数は9月30日時点で、ネクストコムが728人、MKIが566人。

 ネクストコムはネットワーク系のシステム構築を中心にサービスを提供。MKIは、パッケージ・ソフトを利用したシステム開発事業やコンサルティング・サービスを得意している。両社は合併により、「インフラとアプリケーションの両面によるサービスの提供が拡充できる」としている。

 両社と同じく三井物産系列の日本ユニシスは、今回の合併には参加していない。商社系のITベンダーは合併が相次いでいる。今年10月には伊藤忠商事系の伊藤忠テクノサイエンスとCRCソリューションズが合併し、伊藤忠テクノソリューションズとなった。