LogVillageコンポ
LogVillageコンポ
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LogVillageの画面
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 蒼天は,社員200人以下の中小企業に向けて,社内に点在するクライアントPCの稼働状況を把握/管理するクライアント管理アプライアンス「LogVillageコンポ」を,2006年12月21日に販売開始した。出荷開始は2007年1月16日。価格は,管理可能なクライアントPCの台数によって2種類を用意。管理台数50台までが78万円(税別),200台までが120万円(税別)。

 主なクライアント管理機能は,Windowsクライアント機のユーザー操作の把握である。ログオン処理や印刷の実行,アプリケーション・ソフトの起動といった,システム動作ログに記載される情報を把握して管理する。Winny(ウィニー)などの社内規定で使用を禁止しているアプリケーションを起動した場合や,情報漏えいの元となる外部記憶デバイスの接続時に,管理者に警告を発する運用も可能である。

 LogVillageコンポは,Windows NT 4.0以降のクライアントPCからネットワーク経由でシステム動作ログを収集する。NetBIOSを利用可能なネットワーク環境下において,あらかじめ管理対象となるクライアントPCのコンピュータ名と管理者アカウントを把握しておく必要がある一方で,クライアントPC上でエージェント・ソフトを動作させる必要がない。エージェントに比べて導入が容易であるとともに,クライアントPCにかける負荷を低減できる。

 クライアントPCのコンピュータ名と管理者アカウントをLogVillageコンポに登録するための簡易設定ツールも用意した。具体的には,クライアントPCにUSBメモリーを接続した状態でWeb画面に従って簡単な操作を実行することで,コンピュータ名と管理者アカウントの情報を自動的にUSBメモリーに収集する。最後に収集済みのクライアントPCのデータを収めたUSBメモリーをLogVillageコンポに接続することで,遠隔管理に必要な情報を一括登録する。

 LogVillageコンポは,同社が出荷中のクライアント管理ソフト「LogVillage」を,システム管理者が存在しない社員200人以下の中小企業向けにアプライアンス化した製品。ソフトウエア版と比べたアプライアンス版の特徴は以下の2つ。1つは,管理できるPCの数を200台以下に設定することで,ハードウエア一体型でありながらソフトウエア製品よりも最大40%低価格とした点。もう1つは,遠隔アクセスによる運用管理の一部代行サービスを保守サービス(次年度以降に製品価格の15%)に標準で含めた点。別途20万円で現地での導入/設定サービスも請け負う。

 なお,2007年3月には,クライアントPCのシリアル番号,型番,登録済みのアカウント情報などを自動収集する機能をLogVillageに追加する予定である。