日揮情報ソフトウェアは,Windowsを用いた企業ネットワークのアクセス権限管理の実態を調査してレポートするソフト「Enterprise Security Reporter」を,2006年12月20日に出荷開始した。内部統制など,企業のセキュリティ管理に利用する。価格は10万5000円(税別)から。開発会社は,米ScriptLogic。

 Enterprise Security Reporterは,社内ネットワークを構成するActive DirectoryやWindowsサーバー上で設定されているユーザーのアクセス権限管理に関する情報を取得してデータベースに格納,レポートするソフトである。遠隔アクセスによって情報を取得するため,Windowsサーバー側にはエージェントを必要としない。アクセスの可否に関する情報だけでなく,アクセス権に変更が加えられたかどうかも調べる。

 レポート形式は,あらかじめ120種以上の標準レポートを用意した。ユーザーの需要に応じたレポートのカスタマイズも可能である。レポート作成にはSQLのクエリーを直接書けるほか,SQLの知識がなくてもウィザードを用いてレポートを定義できる。

 稼働OSは,Windows XP Professional,Windows 2000 Server,Windows Server 2003。.NET Framework 1.1上で動作する。別途,アクセス権限管理情報を格納するためのデータベースとして,SQL Server 2000 Desktop Engine(MSDE)またはSQL Server 2000が必要。