[画像のクリックで拡大表示]

　富士通は12月20日，省スペースのPCサーバー「PRIMERGY TX120」を発表した。同社のタワー型PCサーバーで，現行モデルの「TX150」と比べ，設置面積を約1/3に縮小した。サーバーを設置する専用ルームがないSOHOや個人事務所，店舗の事務所などでの利用を見込んでいる。

　TX120は，卓上や机の下にサーバーを設置して利用することを想定し，静音化に力を注いだ。サーバーの騒音は，きょう体に内蔵されているファンが発する音の影響が大きいことが知られている。ファンのサイズが同じ場合，ファンの回転数が低いほど騒音レベルも低くなる。TX120は，CPUを冷却するヒートシンクを二つのファンで挟むことで，ファンが低速で回転しても冷却できる工夫を凝らしている。その結果，サーバー稼働時で32dB，待機時で28dBの騒音レベルを実現した。

　TX120の主な仕様は以下の通り。CPUはIntelの省電力型デュアル・コア・プロセッサ「Xeon 3000番台（1.86GHz/2.66GHz）」。メモリーは最大8Gバイト。ハードディスクは，最大73.4Gバイト×2（ホットプラグ対応のSASハードディスクでRAID1構成が可能）。オプションで，きょう体内にテープ装置（DAT）を内蔵できる。

　最小構成価格は18万9000円（ディスクレス・モデル）。2007年2月中旬から出荷開始する