KDDIは12月17日、携帯電話サービス「au」における番号ポータビリティ(MNP)の受け付けを午後3時53分に停止した。トラブルの原因は、「年末の週末で、MNPの受け付けが想定していた処理量を上回った」(広報)こと。システムの不具合ではないという。

 具体的には、MNPのサーバーに短時間に処理が集中し、受け付けできないオーダーが多数発生。結果として、MNP用の端末から再オーダーのリトライが急増し、MNPのサーバーの処理が極端に滞り始めたため、MNPの受付を停止した。

 今回のトラブルで、auから他の携帯電話会社への転出と、他社からauへの転入の両方の処理ができなくなった。午後4時37分に再開したものの、午後4時57分に再度停止し、午後10時の終了時間まで回復しなかった。

 同社は、「顧客に多大なご迷惑をお掛けして申し訳ない」(広報)とした上で、再発防止に向け、17日深夜から18日未明にかけて対策を打つ。現在、全国のエリアごとにMNPのサーバーを分けているが、この負荷バランスを見直すことで、問題に対処する考えだ。18日は9時から平常通りMNPの受付を開始する予定としている。

 MNPを巡っては、制度開始直後の10月末にソフトバンクモバイルが大規模な障害を起こしている。