写真 NTT東日本の高速電力線通信(PLC)モデム「PN-100HD-S」
写真 NTT東日本の高速電力線通信(PLC)モデム「PN-100HD-S」
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 NTT東日本は12月15日,HD-PLC仕様の高速電力線通信(PLC)モデム「PN-100HD-S」を発売すると発表した。対象は同社管内17都道県のユーザーで,価格は親機と子機の2台セットで2万3100円。増設用の子機は1万4700円となる。さらに,FTTHサービス「Bフレッツ」に既に契約している,または新規に契約するユーザーの先着500人に対しては,2台セット1万円で優待販売する。優待販売はアンケートへの協力も条件となる。

 「PN-100HD-S」は,電力線による宅内LANを構築できるPLCモデム(写真)。松下電器産業が開発したHD-PLC仕様に準拠する。物理速度は190Mビット/秒。実効速度はUDP時で80Mビット/秒,TCP時で55Mビット/秒。AES(128ビット)プロトコルによる暗号化機能を装備する。最大接続台数は親機を含めて16台。

 販売は,電話のほか同社のWebサイトでも受け付ける。一方,500人限定の優待販売は12月19日の午前9時から専用の電話番号「0120-777442」でのみの受け付けとなる。

 またNTT西日本の子会社であるNTTネオメイトは12月15日,フレッツ光・プレミアムのファミリータイプ・ユーザーを対象とする200人規模の実証実験を実施すると発表した。実証実験に参加したモニター・ユーザーには,PLCモデムを無償提供する。2006年3月末まで実験を続け,「実証実験の結果をふまえて,FTTHサービスのオプション・サービスとして提供する方向で検討している」(NTT西日本広報室)。

 モニター募集は,12月18日午前9時から2007年1月17日午後5時まで,NTTネオメイトのWebサイトで実施する。応募多数の場合は抽選となる。