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 メディアラボは12月15日,プロセッサにARM9を搭載したLinux用CPUボード「ARM319-DP」を発売する。特徴は,電源を投入してから7秒でXウインドウが立ち上がるなど起動が高速なこと。従来の同社製品では30秒から60秒を要していたという。

 起動の高速化は,Linuxのブート時の処理を極力簡素化したこと,および軽量XサーバーKdriveを採用し,かつlibcにuClibcを使ってビルドすることでライブラリの読み込み時間を短縮したことによって達成したという。これにより,組み込みシステムでもXのGUIを起動時間を気にすることなく使用できるとしている。

 プロセッサは動作周波数200MHzのARM9。64MBのフラッシュ・メモリーをボード上に搭載している。I/OとしてVGA,Ethernet,USB,GPIO,AC97オーディオ,タッチパネルを備えている。

 クロス開発環境がバンドルされており,LinuxまたはcoLinuxに組み込んだWindows上でARM319-DPのプログラムを開発できる。価格は開発環境とあわせ税込み14万4900円。2枚目以降の,CPUボードのみの価格は税込み41790円。