米ディビックス チーフ DivX オフィサー パートナーおよびライセンス担当のケビン・ヘル氏
米ディビックス チーフ DivX オフィサー パートナーおよびライセンス担当のケビン・ヘル氏
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日本におけるDivX対応製品にはDVDプレーヤー、デジタルカメラなどがある。今後はテレビ、セットトップボックス、携帯電話などへの対応拡大を目指す
日本におけるDivX対応製品にはDVDプレーヤー、デジタルカメラなどがある。今後はテレビ、セットトップボックス、携帯電話などへの対応拡大を目指す
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動画投稿・共有サイト「Stage6」の画面。他の類似サービスより画質が高い点が売り。現在公開されているコンテンツの総数や、1日当たりのコンテンツ投稿数については「非公開」とのこと
動画投稿・共有サイト「Stage6」の画面。他の類似サービスより画質が高い点が売り。現在公開されているコンテンツの総数や、1日当たりのコンテンツ投稿数については「非公開」とのこと
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 「DivX」の開発で知られる米ディビックスが2006年12月13日、報道関係者向けの説明会を開催。同社のライセンスビジネスなどの責任者を務めるケビン・ヘル氏がDivXの現状と今後の展開について語った。DivXは動画を圧縮・伸長する方式の一つ。ディビックスまたはディブエックスなどと呼ばれる。

 同氏によれば、日本における同社サイトからのDivXソフトウエアのダウンロード実績は2000万件以上で、これは全世界の約10%を占める。同社の収益は主に、セットメーカーなどへのDivXソフトウエアのライセンス販売によっており、現在では全世界で5000万台以上のデジタル機器がDivXに対応しているという。日本でもDivXの再生に対応したDVDプレーヤーや、撮影した動画をDivX形式で保存できるデジタルカメラなどが製品化されている。

 同社が2006年8月より試験運用している動画投稿・共有サイト「Stage6」の現状についても説明があった。Stage6はユーザーが自作の動画を無償で公開できるWebサイト。「『YouTube』に似ているが、より画質が高く、パソコン以外にも多数のDivX対応機器で再生が可能である点が特徴だ」(ヘル氏)。現在、Stage6のユニークビジター数は全世界で1500万程度。そのうち700万以上が日本からのアクセスだという。

 米ディビックスではいずれ、著作権保護機能を付与した上でStage6からの動画ダウンロード販売を実現したい考えだが、今後のスケジュールは未定。Stage6の日本語化に関しても、検討してはいるが具体的な予定はない。この手の動画投稿・共有サイトでは、投稿されたコンテンツの著作権侵害が問題になることが多い。Stage6も例外ではなく、テレビ番組やDVDなどの内容をコピーした投稿がしばしば見受けられる。だが同社では事前の内容チェックはせず、アップロードされた動画から違法コンテンツを見つけしだい削除するという事後対策を採っているという。

■関連サイト
http://www.divx.jp/