「ビズソフト 社長の経理ナビ」の画面。カレンダーに似た画面で収支を入力する
「ビズソフト 社長の経理ナビ」の画面。カレンダーに似た画面で収支を入力する
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 ビズソフトは2006年12月12日、中小企業を対象にした収支管理ソフト「ビズソフト 社長の経理ナビ」を発表した(発表資料)。簿記知識を持たない経営者でも、手軽に月々の収支を管理できるのが特徴。2006年12月15日に発売する。価格は1万500円。

 このソフトは、カレンダー形式の画面で日々の収支を入力する。入力されたデータや過去の履歴などを基に、3カ月先までの資金予測も表示する。生成される会計仕訳データは、同社の会計ソフト「ビズソフト会計」や弥生の会計ソフトで読み込むことができ、最終的には決算処理につなぐことができる。

 同社によれば、こうした種類のソフトは従来存在しなかったという。そのため「中小企業は、日々の収支の管理といった基本的な処理でも、会計事務所に丸投げするしかなかった。このソフトがあればその部分を自社でできる。経費の節約にもなるし、日々入力したデータを基に、会計事務所にさらに高度なコンサルティングを依頼することも可能になる」(同社)という。

 同時に、「ビズソフト会計 Ver.2.0」(価格は4万2000円)、「ビズソフト青色申告」(同1万2600円)も発表した。Windows Vistaへの対応のほか、法令改正などに対応している。それぞれの製品と、社長の経理ナビをセットにしたパック商品も用意している。

 ビズソフトは、業務ソフトで知られるオービックのグループ企業オービックビジネスコンサルタントと、ワァットコミュが出資する業務ソフト開発会社。ワァットコミュは弥生の開発者がスピンアウトして立ち上げた会社で、業務ソフト開発のノウハウを持つ。これらを生かして、現在弥生が大きなシェアを持つ中小規模企業向けの市場を狙う。