富士通は12月12日、英国子会社の富士通サービスがドイツのSIベンダー「TDS」を買収することを決めたと発表した。欧州におけるシステム開発やアウトソーシングなどの事業拡大が狙い。買収額は最大で154億円強(1ユーロ154.8円で計算)の見通し。

 12月11日に、TDSの株主である機関投資家のジェネラル・アトランティックなどから、発行済み株式の79.1%を取得することで合意した。残りの20.9%はTOB(株式公開買い付け)などによる取得を目指す。完全買収後、来年にも富士通傘下の独法人と合併させたい考え。

 TDSは700人を超える従業員を抱え、欧州を中心に独SAP製ERPパッケージの導入やアウトソーシング、人事関連のBPO(業務受託)などを展開している。2005年度の売上高は143億円(同)。