ネットエージェントは12月12日,PtoPファイル共有ソフトShareで流出した情報を調べるサービスを開始した。流失したファイルの特定,漏洩の規模,ファィルを保持しているユーザーの情報などを調査する。同社はこれまでに「Winny調査システム」を開発,サービスを提供している。

 ShareはWinnyと同様な,PtoP(ピア・ツー・ピア,P2P)型のファイル共有ソフト。ネットエージェントによれば12月現在のShareのノード数(ユーザー数にほぼ等しいと考えられる)は1日10万ノードから15万ノードで,Winnyの3分の1から4分の1程度まで拡大している(ネットエージェントの調査ではWinnyのノード数は39万~45万ノード)。

 Shareにも,Winnyと同様ユーザーの情報をネットワークに流出させるウイルスが出現しており,実際にShareを通じた情報漏洩事件が発生している。

 ネットエージェントでは,同社の探索プログラムがほぼすべてのShareユーザーのIPアドレスとポート番号を収集し,ダウンロードしたファイル名などの情報を入手するという。これによりファイルの拡散状況なども分析できるとしている。