openSUSEプロジェクトは2006年12月7日,最新のLinuxディストリビューション「openSUSE 10.2」を公開した(公開ページはこちら)。openSUSE 10.2は,「SUSE Linux 10.1」の後継。米Novell社が発売する企業向けLinuxディストリビューション「SUSE Linux Enterprise Server」と混同されることを避け,openSUSEに名称変更した後の最初の公開版である。

 openSUSE 10.2では,前バージョンの10.1からのバグ・フィックスに加えて,なるべく最新のソフトウエアが採用されている。具体的には,Linuxカーネルをバージョン2.6.18.2にアップデート,X Window SystemにX.Org 7.2rc2,デスクトップ環境にKDE 3.5.5とGNOME 2.16.1,WebブラウザにFirefox 2.0,印刷システムにCUPS 1.2.7を採用するなど,新しいパッケージを取り込んだ構成になっている。

 なおopenSUSEプロジェクトは,SUSE Linux 10.1と同様,Novellがパッケージ販売することを明らかにしている。発売予定は,2006年12月中旬である。