電気通信事業者協会(TCA)は12月7日,11月末時点の携帯IP接続サービス(ブラウザフォン・サービス)の契約数を発表した。その結果,ソフトバンクモバイルは9,10月に続き,依然として携帯電話の契約数が純増にもかかわらず携帯IP接続サービス「Yahoo!ケータイ」が純減となる「ねじれ現象」を起こしていることが分かった。

 ソフトバンクモバイルの11月末のYahoo!ケータイの契約数は,前月比3600減の1288万1100。携帯電話契約数が6万8700の純増を記録していることと,かい離している(11月末時点の数値に基づく関連記事)。

 ソフトバンクモバイルの広報部によると,(1)Yahoo!ケータイを利用しない法人契約が多かったこと,(2)第2世代携帯電話(2G)から第3世代携帯電話(3G)の乗り換えが多かったこと,(3)プリペイドの影響があること--がYahoo!ケータイが減っている理由だという。

 さらに理由の(2)には,「2Gは標準で携帯IP接続サービスが利用できるが,3Gは追加契約が必要。Yahoo!ケータイを使わないユーザーが2Gから3Gに契約変更すると,Yahoo!ケータイの契約数は数字上減る」(ソフトバンクモバイル)という背景があると説明する。同社の2G契約数は41万5100の純減で,3Gは48万3800の純増だった。

 なお,auとツーカーの携帯IP接続サービス「EZweb」は,前月比36万7300の純増で累計では2211万200。NTTドコモの「iモード」は,同5万6200減の累計4714万3700だった。