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 2006年12月7日、NTTドコモは携帯電話「FOMA D902i」の電池パックを無償で交換すると発表した。これは、2006年11月16日に発生した電池パック破裂事件への対応策である。

 対象となるのはD902iで使われていた電池パック「D06」(写真)。個数は約130万個である。対象となるユーザーに対してダイレクトメールを送付し、ドコモショップで交換、もしくは電池パック送付の対応をとる。電池パックの製造メーカーは三洋ジーエスソフトエナジー、携帯電話は三菱電機。

 NTTドコモによると、破裂事件以外に調査中の案件が17あるとしている。同社では2006年8月からユーザーの問い合わせを受けており、調査中だったという。NTTドコモは、D06電池パックを使っている「FOMA D902i」「FOMAD902iS」「FOMA D903i」の販売も一時停止した。

 NTTドコモと三菱電機は、「2006年5月以前に製造した電池パックの中に、内部の電極板が変形したものがあり、電池内部で電極板と絶縁シートが接触。絶縁シートが損傷するケースがあったため」と破裂原因について説明している。外部から衝撃を受けるとショートする可能性が高くなり、充電中もしくは充電終了後に異常発熱が起こり、破裂につなる危険性がある。

 対象となる電池パックは、電池パックの側面に張り付けられているラベルのアルファベット3桁が「OKA」「OLA」「PAA」「PBA」「PCA」「PEA」である(写真)。