写真 ヤマト運輸が約7000台の導入を決めた法人向け携帯電話「E03CA」
写真 ヤマト運輸が約7000台の導入を決めた法人向け携帯電話「E03CA」
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 KDDIと沖縄セルラー電話は12月6日,9月に発表していた法人向け携帯電話「E03CA」(カシオ計算機製)の発売日が12月8日になると発表した。耐水性と耐衝撃性の確保,大容量バッテリーの採用,Bluetooth搭載といった特徴を持つ。

 E03CAはIPX7(旧・JIS保護等級7相当)の耐水性を備え,常温の水道水(静水)で水深1メートルの水槽に沈めて約30分放置しても浸水しないという。また1200mAhの大容量バッテリーを搭載し,連続通話時間約310分,連続待ち受け時間約410時間を実現した。

 セキュリティ機能としては,EZwebなどに利用制限をかけたり,紛失時に遠隔操作で端末を自動ロックしたりデータを削除する機能を持つ(オプション・サービスの申し込みが必要)。また2007年4月に開始予定の「ビジネスアプリ管理サービス」に対応。このサービスに申し込むとアプリケーションのバージョンアップや削除を管理者が一括して実施可能になる。

 E03CAは,ヤマト運輸が約7000台導入することを決定済み(写真)。セールス・ドライバーが持ち歩くポータブルPOS(販売時点情報管理)の機能を携帯電話のBREWアプリとしてE03CAに搭載し,導入コストの削減を狙う。またドライバーは携帯電話を屋外で使う機会が多いため,ヤマト運輸は以前から耐水性と耐衝撃性の向上をKDDIに要望していた。

 なおE03CAは,KDDI法人営業部門からの直販および法人向け代理店から販売するが,一般消費者向けにauショップでの取り扱いも予定している。オープン価格だが,新規契約で2万円弱になると見られる。ただし「その場ですぐ商品を渡せるわけではない。また法人契約が必須の関連サービスは利用できない」(同社)という。