Churaで自動生成したscaffold(足場)アプリケーション
Churaで自動生成したscaffold(足場)アプリケーション
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scaffold作成中の様子
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ひがやすを氏
ひがやすを氏
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 「Javaでもスクリプト言語に負けない生産性が出せる」---オープンソースのJ2EEフレームワークSeasar2のチーフコミッタひがやすを氏はこう主張する。ひが氏はSeasar2でRuby on Railsのようにアジャイル(俊敏)な開発を行うための機能を開発,公開した。Chura(ちゅら)と呼ぶツールである。

 Churaは,プログラムを書くことなく,データベースの検索・更新を行うWebアプリケーションを自動生成できる(ひが氏が公開したデモ「3分間で作るWebアプリケーション」)。Ruby on Railsの生産性の高さを広く印象付けたのは10分で作るRailsアプリなどのアプリケーション作成デモだったが,ひが氏が公開したのはそのSeaser2版と言える。Railsと同様,scaffold(足場)と呼ばれるアプリケーションのベースを自動生成するデモだ。

 ChuraはORマッピング・ツールのUuji,自動生成などを行うEclipseプラグインのDolteng,JSF(JavaServer Faces)コンポーネントのTeeda,Seasarなどからなる。Uujiは,ネーミング規約に基づきデータベース・アクセス・コードを自動化する。DoltengはIDE上での自動生成などを行う。

 またTeedaは,HTMLに埋め込まれたタグの振られたIDからJavaのコードを自動生成する。ひが氏が提唱するのが,この機能を使って,HTMLモックアップで顧客と仕様を固め,そこからアプリケーションを生成する「ページ駆動開発」と呼ぶ開発手法である。

 またSeasarは,Webアプリケーション・サーバーを再起動することなくアプリケーションを変更できるホット・デプロイと呼ぶ機能を備える。これにより「スクリプト言語のようなサクサク感のある開発ができる」としている。