写真1 虹彩認証機能を搭載したWindows Mobile端末
写真1 虹彩認証機能を搭載したWindows Mobile端末
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写真2 実際に認証しているところ。ピントが合うと音で知らせ,自動的にシャッターを切る
写真2 実際に認証しているところ。ピントが合うと音で知らせ,自動的にシャッターを切る
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 沖電気工業(OKI)は12月4~8日に中国・香港で開催中の「ITU TELECOM WORLD 2006」において,携帯電話機で動作可能な虹彩認証システムを展示した(写真1)。

 これまでの虹彩認証システムには,専用装置が必要だった。それに対して今回のシステムでは,既存の携帯電話単体で認証することが可能(写真2)。接写機能を備える100万画素以上のカメラを持ち,フラッシュ機能を装備した携帯電話なら既存の端末でも動作する。ただし,日本の携帯電話の多くはセキュリティを確保するために,ハードウエアを直接制御するようなアプリケーションの導入が難しいため,メーカーが組み込む必要がある。

 今回展示したのは,Symbian OSとWindows Mobileに対応した端末に同システムを組み込んだもの。ユーザーがカメラをのぞくだけで,認証が完了する。

 「2007年3月には開発キットとしてメーカーなどに提供する予定。BREWアプリにも対応する」(OKIの説明員)という。携帯電話にクレジット機能を搭載するなど,携帯電話でのセキュリティ確保が求められており,今後威力を発揮しそうだ。