写真1 沖アクセステクノロジーが展示したIMSクライアント搭載携帯電話<BR>SIPクライアントを搭載し,コアネットワーク上のIMSとやり取りして通信相手の呼び出しなどが可能。携帯電話画面下部に並んでいる顔写真がプッシュ・ツートークの通信相手。
写真1 沖アクセステクノロジーが展示したIMSクライアント搭載携帯電話<BR>SIPクライアントを搭載し,コアネットワーク上のIMSとやり取りして通信相手の呼び出しなどが可能。携帯電話画面下部に並んでいる顔写真がプッシュ・ツートークの通信相手。
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写真2 今回展示したシステムの模式図&lt;BR&gt;「NetFront IMS Client Packege」が今回搭載したIMSクライアント部分。通信事業者のシステムだけでなく,同じ家庭内の他の機器とも連携することが想定されていることが分かる。
写真2 今回展示したシステムの模式図<BR>「NetFront IMS Client Packege」が今回搭載したIMSクライアント部分。通信事業者のシステムだけでなく,同じ家庭内の他の機器とも連携することが想定されていることが分かる。
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 沖アクセステクノロジーは12月4日,IMS(IP multimedia subsystem)に対応した携帯電話機を展示した。沖アクセステクノロジーは沖電気工業(OKI)と組み込みソフト大手のACCESSの合弁会社。

 IMSとは,NTTなどが構築を進めているNGN(次世代ネットワーク)の中核をなすシステムのこと。通信相手の呼び出しや帯域の確保などをSIP(session initiation protocol)の仕組みを使ってやり取りする。今回参考展示したのは,SIPサーバーを使って呼び出しができる端末である。

 展示ではプッシュ・ツー・トークが実際に動作するデモンストレーションを実施。OKIのコミュニケーション・サーバーと連動することで呼び出しができる点をアピールしていた。

 「NTTのNGNトライアルなどで試験し,SIPの相互接続性が確保できることを確認したい」(説明員)という。現時点では,プレゼンスとプッシュ・ツー・トークしか,IMSのアプリケーションを実装していないが,今後は事業者のニーズを見ながら機能拡張を行っていく予定だ。