沖アクセステクノロジーは12月4日,IMS(IP multimedia subsystem)に対応した携帯電話機を展示した。沖アクセステクノロジーは沖電気工業(OKI)と組み込みソフト大手のACCESSの合弁会社。
IMSとは,NTTなどが構築を進めているNGN(次世代ネットワーク)の中核をなすシステムのこと。通信相手の呼び出しや帯域の確保などをSIP(session initiation protocol)の仕組みを使ってやり取りする。今回参考展示したのは,SIPサーバーを使って呼び出しができる端末である。
展示ではプッシュ・ツー・トークが実際に動作するデモンストレーションを実施。OKIのコミュニケーション・サーバーと連動することで呼び出しができる点をアピールしていた。
「NTTのNGNトライアルなどで試験し,SIPの相互接続性が確保できることを確認したい」(説明員)という。現時点では,プレゼンスとプッシュ・ツー・トークしか,IMSのアプリケーションを実装していないが,今後は事業者のニーズを見ながら機能拡張を行っていく予定だ。