JEITAの「バッテリ関連Q&A集」
JEITAの「バッテリ関連Q&A集」
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 電子情報技術産業協会(JEITA)のノートPCリチウムイオン電池安全利用特別委員会は2006年11月30日、ノートパソコンに使われているリチウムイオン2次電池に関する一般的な質問と回答をまとめた「バッテリ関連Q&A集」を公開した。

 同特別委員会は、ソニーエナジー・デバイス製のリチウムイオン2次電池を用いたノートパソコンのバッテリーパックで発火・発煙などの事故が相次いだことを受け、2006年10月26日に設立された。2007年3月までの期間限定で活動し、(1)リチウムイオン2次電池の安全性や正しい扱い方について消費者への啓蒙活動をする、(2)ノートパソコンの電源回路の設計やバッテリーの安全性評価などについてパソコンメーカー各社と電池メーカー各社が共同でガイドラインを作成する、という2点を主な活動内容とする(発表資料)。今回発表されたQ&A集は同特別委員会の活動の一環である。

 Q&A集では、1次電池と2次電池(充電池)の違いやリチウムイオン2次電池の構造、バッテリーパックの寿命といった基礎知識、ノートパソコンの電源回路やソフトウエアは事故を防ぐための保護機能を備えていること、通常の使い方であればきょう体が熱くなっても問題ないことなどを記載している。加えて、バッテリーパックの端子を短絡させたり衝撃を加えたりすると危険なこと、ノートパソコンをソファーやベッド、カーペットなどに置いて使用すると放熱効果が下がるので避けること、などの注意喚起をしている。併せて、純正品でないバッテリーパックは安全性が保証できないため推奨できないことも明記している。