日本BEAシステムズは11月30日から、SOA(サービス指向アーキテクチャ)製品群の価格引き下げを始める。11月1日に社長に就任した廣川裕司社長は、その狙いを「SOAに基づくシステム構築を一気に普及させるため」と語る。米本社も同様の値引きを実施しているが、日本のほうがより戦略的な価格設定だという。

 今回発表したのは、大きく3点。第1に、既存製品をセット売りにして割引価格で販売する。EAI(企業アプリケーション統合)製品の「BEA WebLogic Integration(従来価格は1プロセサ当たり1170万円)」と、SOAに基づくシステムの連携基盤であるESB(エンタープライズ・サービス・バス)製品である「BEA AquaLogic Service Bus(同560万円)」を組み合わせて、「BEA AquaLogic Integrator」(同890万円)として販売する。従来製品を個別に購入した場合に比べ48.6%引きと、ほぼ半額になる。

 第2に、AquaLogic Service Busと、サービス・レジストリ製品である「BEA AquaLogic Service Registry(600万円から)」の定価をそれぞれ約20%割り引く。価格は、AquaLogic Service Busが1プロセサ当たり450万円、AquaLogic Service Registryが同475万円からとなる。

 第3に、期間限定の販促キャンペーン。AquaLogic Integratorと同時に、BPM(ビジネス・プロセス・マネジメント)製品の「BEA AquaLogic BPM Suite(1780万円から)」を購入した場合、AquaLogic BPM Suiteを約20%引きで販売する。