LPI CEO Jim Lacey氏
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LPI-Japan 理事長 成井弦氏
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 「世界的に見てLPIC(Linux Professional Institute Certification)保持者は給料が高い」---LPI CEO Jim Lacey氏はこう主張する。LPICはNPOであるLPIが運営するLinux技術者認定資格。Linuxディストリビューションに依存しないことが特徴である。全世界での受験者は累計13万人,日本では6万5000人を超えた。

 Lacey氏が紹介するのは資格専門誌CertMagの2005年の調査。LPIC保持者の平均給与は81940ドル(約950万円)で,RHCTやRHCEといったLinuxディストリビューション・ベンダー資格保持者の給与に比べ高い(RHCTは77750ドル,RHCEは77470ドル)。また同調査によれば,LPIC保持者の平均給与はMicrosoftの認定資格保持者の平均給与に比べても高い(CertMagの調査結果)。

 「Linux技術者は不足しており,通信機器向け,セキュリティ,組み込み系などで特に需要が多い」(Lacey氏)。

 日本でも「組み込み系などで,Linux技術者の需要が旺盛だ。たとえばある企業では300名のLinux技術者がいるが,500名に増やしたいので200名足りないといっている」(LPI-Japan 理事長 成井弦氏)という。資格取得意欲も旺盛という。「日経ソリューションビジネス2005年10月30日号の特集記事『いる資格、いらない資格』によれば,LPICとITコーディネータだけが,資格取得時に企業から支給される一時金の額が増加している。またコンピュートピア2005年9月号によれば,LPICの資格取得者数増加率が前年度比92%で,全資格中トップ。またリクナビNEXTの『転職に強い資格ベスト5』ではLPICが3位だった」(成井氏)。

 LPI-Japanでは12月1日から新しい最上位資格であるレベル3のベータ試験を行う。「ベータ・テストで,試験問題は英語であるにもかかわらず,30名の定員に対し100名以上の応募者があった。技術者の関心は非常に高い」(成井氏)という。

【訂正】
掲載当初「全世界での受験者は累計3万人」と記述しておりましたが,正しくは「全世界での受験者は累計13万」です。お詫びして訂正します。