シマンテックは2006年11月29日、「オンライン詐欺に関する実態調査」の結果を発表した。2006年9月に実施し、有効回答数は1000だった。これによると、スパイウエアの認知率は高まっているものの、感染した可能性のあるユーザーは増えている。

 スパイウエアを知っているかどうかという設問で、「どんなものか知っている」が36.5%、「何となく怖いものと感じている」が37.2%だった。2005年10月に行った調査(有効回答数1000)では、それぞれ34.3%と27.1%だった。

 スパイウエアに感染していたと考えているユーザーも、2005年10月の調査より増えている。スパイウエアが「実際に(パソコンに)入っていた」(16.3%)、「もしかすると入っているのではないか」(37.5%)の両方を合計すると53.8%で過半数を超えた(昨年は両方の合計で44.5%)。スパイウエアの侵入経路としては、フリーソフトの利用やWebサイトの閲覧が原因だと考えているユーザーが、それぞれ15%程度いた。

 詐欺目的のサイトにアクセスしたというユーザーは減った。「詐欺目的あるいは詐欺目的が疑われるサイトにアクセスしたことがあるか」という設問で、アクセスしたことがあるユーザーは10.7%。2005年10月の調査では12.6%だったので、約2ポイント減少した。