コンプレッサの圧力情報を取得する米Simmons Foodsの冷蔵倉庫
コンプレッサの圧力情報を取得する米Simmons Foodsの冷蔵倉庫
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米Simmons Foodsのセンサー集約パネル
米Simmons Foodsのセンサー集約パネル
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RFIDを用いて在庫管理を自動化した独Metro
RFIDを用いて在庫管理を自動化した独Metro
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 日本オラクルは,無線ICタグ(RFID)などの各種センサーから得られる情報をSOA(サービス指向アーキテクチャ)で利用するためのソフトウエア・パッケージ「Oracle Event-Driven Architecture Suite」(EDA Suite)を,2007年1月9日に出荷する。在庫管理といった,センサー情報をトリガーに自律的に動作する情報システムを構築できるようにする。価格は,1CPUあたり750万円(税別)。

 EDA Suiteは,センサー情報を活用する目的に着目し,既存の開発ソフト5製品をパッケージ化したスイート製品である。スイートの肝となるのは,RFIDリーダーなど各種センサーから得られる情報を取得/管理する「Sensor Edge Server」である。Sensor Edge ServerをSOA環境で利用するためのソフトとして,ESB(Enterprise Service Bus)ソフトの「Enterprise Service Bus」やメッセージ・キューの「Enterprise Messaging」を備える。イベントは「Business Activity Monitoring」で定義し,イベントに応じたアクションは「Business Rules」で処理する。

 EDA Suiteを適用したユーザー事例として日本オラクルは2006年11月29日,食肉業の米Simmons Foodsと,小売業の独Metroを紹介した。米Simmons Foodsは,冷蔵倉庫にあるコンプレッサ(圧縮器)の圧力情報を収集し,圧力に応じたアクションを自動的に起こす。独Metroは,RFIDを用いて在庫管理を自動化した。