優待販売するのはアイ・オー・データ機器の「PLC-ET/M」
優待販売するのはアイ・オー・データ機器の「PLC-ET/M」
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同時に、テレビアンテナ線をLANケーブル代わりに使うアダプターのレンタルサービスも始める
同時に、テレビアンテナ線をLANケーブル代わりに使うアダプターのレンタルサービスも始める
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 KDDIは2006年11月28日、光ファイバーを使った一戸建て住宅向けのインターネット接続サービス「ひかりoneホーム」に付加メニューを追加すると発表した。宅内に敷設された電力線やテレビアンテナ線をLANとして使えるようにする専用機器を、販売またはレンタルする。こうした機器でホームネットワークを構築することで、ユーザーは新たに配線することなく、離れた部屋にあるパソコンをインターネットにつなぐ環境を整えられる。

 電力線を使ってLANを構築する場合、付加料金はかからない代わりに、「高速PLCモデム」を利用者が購入する。推奨機器は、アイ・オー・データ機器の「PLC-ET/Mシリーズ」(オープン価格、実勢は2台セットで2万1000円)と松下電器産業「BL-PA100シリーズ」(オープン価格、実勢は2台セットで2万円)。キャンペーンとして12月9日、「PLC-ET/Mシリーズ」をひかりoneホームの契約者を対象に、1万3800円(2台)と大幅に割り引いて取り次ぎ販売する(先着500名限定)。テレビアンテナ線を使った接続を希望する場合については、「同軸ケーブルモデム」のレンタル契約をKDDIとの間で結ぶ必要がある。レンタル料は月額840円(2台)。

 これまでKDDIは、ひかりoneホーム向けに無線LAN機器のレンタルサービスを提供していた。一戸建て住宅では、パソコンと光ファイバーを引き込んだ場所との間をつなぐ必要があるが、距離が離れていると、無線LANでは速度が大幅に低下したり接続ができなかったりする。電力線やテレビアンテナ線など有線を使えばこうした問題は起こりにくい上、有線LANのような配線が不要なため、KDDIは新メニューの提供に踏み切った。